これまでとは違う、新たなSEを目指せる会社。

人を知る

CLISには中途で入社されたそうですが、これまでのキャリアを教えてください。

大学院を卒業して国家公務員になり、その後シンクタンク、金融コンサル、銀行などで働いていました。大学院では水田の物質循環を数式で表現する研究をしていて、データを使って合理的な判断を導くことに面白さを感じていたので、公務員を辞めた後から、少しずつ今の仕事の領域に移り変わっていきました。
直近では船舶機器メーカーでデータサイエンティストとして、船舶の自律運航システムや生産ラインのDX化を推進。センサーデータを使って、人間では難しい故障の予兆検知をするためのアルゴリズム開発などをしていました。

CLISを選んだ理由は何ですか?

船舶機器メーカーでの仕事が一段落し、転職を考えていたタイミングで、ちょうどCLISがデータサイエンスに取り組んでいくための人材を募集していました。新たな領域へチャレンジするCLISで、これまでの自分の知識や経験が役立てられるのではないかと思ったことが理由です。また自社内だけでなく、グループ各社をお客さまとして、データ利活用の支援をするという仕事内容にも興味をもちました。
あと、もうひとつ理由があります。私は昔の疾病歴で生命保険に加入できません。同じような不安を抱えた方に新しい保険商品をつくったり、そうした保険を販売される方を支援したりすることで、自分も保険に入れるようにならないかなと考えたからです。実際そう簡単なことではないのですが、自分が困っていることに仕事として関わってみようという気持ちもあって入社を決めました。

これまでに所属してきた組織とCLISの違いはどんなところですか?

面接のときから感じていたのですが、気さくな人が多い会社だと思います。たとえば、オフィスはフリーアドレス化しているのですが、社長が普段からオフィス内を歩いて、社員に声をかけたり、逆に声をかけられたり、オンライン会議の背景に映り込んで追い出されていたり(笑)とにかく立場の壁が全然なくて、本当にフラットな関係です。私自身も上司や社長に相談することがありますが、社歴に関係なく必ず意見を聞いてくれます。しかも、ただ聞くだけじゃなく、具体的なアクションをしてくれるところは、私が知っている他の会社と違うなと感じます。

逆に改善の余地があると思うところはありますか?

もっと横のつながりを強くして、組織間の風通しを良くしたいです。たとえば、お客様ごとに本部組織が分かれているのですが、導入事例や技術的な知見といった情報を共有することができれば、どちらの事業もさらに成長させられると思っています。データサイエンスとは直接関係ないところなのですが、私が異業種で培った経験やノウハウをCLISで生かすことができたら嬉しいです。

では、データサイエンスグループの業務について教えてください。

グループ全体のデータドリブン経営を推進する、というのが私たちの大きなミッションです。プルデンシャルグループ内の生命保険会社には、優れた営業員が多く在籍されています。その一方で、優れた知見がデータとして活用できていない部分があるため、優れた社員を支援するデータ利活用の仕組みづくりやデータサイエンスの知見に基づく分析、開発を行っていくことを目指しています。

社会的にも注目されているデータ利活用ですが、現時点でどのくらい進んでいますか?

新しい部署なので、まだまだ準備段階といったところです。今はまずデータを集めるための基盤を構築しています。さらにデータ収集のためのシステム開発も必要ですので、今後は部署の垣根を超えて、社内のシステム開発経験者に協力してもらいながら土台づくりをしていきます。
また、プルデンシャルグループ内のデータ利活用人材の育成も私たちの役目なので、データサイエンスの講座を実施するといった活動も同時に行っています。

どんな人がデータサイエンス領域に向いていると思いますか?

問題解決のために軋轢を恐れずに提案ができる人でしょうか。扱うものはデータですが、人間を相手にする仕事です。課題を抱えているとはいえ、これまでの経験や誇りがあるので、データで示されても反論してくる人はいます。そこでディスカッションして、意見をもらうことで、やっと本質が見えてくることも多いんです。
もしかしたらイメージと違うかもしれませんが、数学的な知識はあまり重要ではありません。実際に文系出身のデータサイエンティストも所属しています。それよりも疑問を持ち続けることで、正しく課題を定義できることが重要だと私は思います。

最後に、CLISへの入社を検討している学生さんにメッセージをお願いします。

これまでCLISでは保険業界のSEとしてのキャリアを築くことができましたが、新たな領域に進出したことで、データサイエンスに関わるSEになったり、さらにはデータサイエンティストになったりとキャリアパスが広がったことは、これから入社してくる方にとっては大きなメリットだと思います。しかも、ただガツガツ案件を担当していくのではなく、自分のペースでじっくりと進む道を選べるのがCLISの魅力です。
システム開発とデータサイエンスを両輪で動かしながら、人々の生活に安心を与えるという意義のある保険商品を通して、社会に貢献する。そういう仕事を、私たちと一緒にしませんか?

村上さん、本日はどうもありがとうございました!