運用後、何もないことが喜び。便りのないのは良い便り。

人を知る

今のお仕事内容と役割を教えてください。

現在は同じグループの生命保険の案件に携わっていて、給付金や保険金などの支払システムを再構築するプロジェクトの中で、チームリーダーをやっています。

リーダーの中では若い方じゃないですか?

そうですね。プロジェクトに参加した当初はリーダーじゃなかったんですけど、途中で前任者から引き継いだんです。今回初めてリーダーを任されて、最初は毎日が手探り状態でした。

仕事の仕方は変わりましたか?

協力会社の方も含めて、ピーク時にはチームのメンバーが11人いたんです。自分ひとりでやる仕事なら、自己責任でキャッチアップもできると思うんですけど、リーダーはチーム全体を把握しながら、円滑に進めていかないといけないので、また違う責任を感じながら仕事をしています。

その他で気をつけていることはありますか?

実は今、担当しているプロジェクトがテストフェーズにあって、約3年間にわたるプロジェクトの最終段階なんです。毎日心配性なくらい、問題がないかを確認しています。特に保険・金融システムの開発は、そういう丁寧さや慎重さが求められると思います。

テストの話が出ましたが、システム構築の「開発・テスト」について教えてください。

「開発」は、製造とも呼ばれるフェーズで、ここは設計された内容を忠実に実現させることに尽きると思います。「テスト」は、まさに不具合がないかをテストし、お客様が求めているものができているかを確認するフェーズ。最近は、求められるシステムがどんどん複雑になってきていて、ここに全工程の40%近く時間を割くこともあります。

かなり比重が大きいフェーズですね。

様々なシステムを組み合わせていると、確認すべきことも多くなるので。そのときに、有効なテストを自分で考えられるように、過去のテストケースを調べて、スキルを磨いています。

やはり納品したときの達成感は大きいですか?

そうですね。でも、この仕事は特に納品した後、お客様が実際に運用し始めてからが重要なんです。だから、変な言い方かもしれませんが、何もないことが喜びというか。便りのないのは良い便りっていう、あれです。

では、「開発・テスト」に関して求められるスキルは何だと思いますか?

毎回違うシステムを開発するので、起こりうる問題もケースバイケース。どこまでそれを想定できるかが大事なので、いろいろな観点から考える力が必要だと思います。それらをきちんと洗い出し、お客様ともしっかり話し合いをした上で、「これで大丈夫だ」という納得感をもって臨むようにしています。

今井さん、本日はどうもありがとうございました!