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香港での
プレゼンテーション初体験記
伊藤 範洋
1993年入社 文学部卒
日本と中国(広州)の架け橋
として活躍するマネジメントSE
横川 正史
1991年入社 理工学部卒
香港で働く女性社員
田近美紀子
1993年入社 文学部卒
写真またはタイトルをクリックしてください。 


香港で働く女性社員
香港で働く田近美紀子さん(写真上一番左)。保険システムの移行プロジェクトに参画中である。
やはり、海外で業務を遂行するにはコミュニケーションが最大の課題のようだ。
講習会参加、トレーニング計画作成から始まった香港勤務最初の2週間は、正直、なかなかハードでした。
当初、お互いの英語が理解できず(訛りのせい?)、 コミュニケーションもちぐはぐ・・・という感じでした。

また、パーテションで区切られたオフィスのため、机を並べたオフィスに慣れた私にとっては隔離された感があり、 何事もリクエストしないと変わらないという、新しい環境にも戸惑いを感じました。

オフィスは、フロアーに50人位。
地元香港人の他、中国本土、マレーシア・シンガポール、台湾などの中国系の人が大多数、インド系少々、西洋人2人、そして私です。
当然ながら、CLISで行われるような全員を集めての自己紹介等もないため、仲良くなる機会を作るのに苦労しました。 どうやって日常会話は広東語、仕事は英語というこの世界に入り込むか・・・最初はそればかり考えて過ごしました。

そんな中、鮮魚門というシーフードレストランでの食事会が行われ、 香港人の同僚や秘書さんほか、私と一緒に参画した日本人の方と食事を楽しむ機会がありました。
職場のアフターファイブのつきあいは、日本ほど盛んではないため、彼にとって初めてのディナーだったそうです。 この時はみんな、私達に気を遣ってくれたのか、英語で話してくれて、とても楽しい時間をすごせました。 コミュニケーションのきっかけとなったこの時間は、大変貴重なものとなりました。

食事会やお酒の席で、新しいメンバーと仲良くなることは、日本でもよくあることですが、 特に、コミュニケーションが最大の課題となる海外勤務では、こんな時間もものすごく貴重になります。

今でも、食事会やBBQ等には積極的に参加しさまざまな人に触れ合うようにしています。 (香港は「飲む」より「食べる」が中心のため、残念ながら、「飲み会」はありません。驚いたことにBBQでも飲む人が極端に少ないので
す!)

いや、もちろん、食べてばかりいるわけではありませんよ。 国は違えどシステム開発や業務知識は業界共通。良好なコミュニケーションが取れれば日本で培った経験を大いに活かすことができます。 もちろんカルチャーショックに戸惑い、悩むこともありますが、日本では得られない様々な体験を、 保険システムの開発を通じて存分に味わっています。 SEの仕事はチーム作業。業務中、パーティションで隔離された席を乗り越え、常に人と話すこと・意思疎通を図ることを意識し、 良好なコミュニケーションを培っていきながら、国籍を超えた仲間とともに、プロジェクト成功のためにこれからも精進しています。 つぎは広東語も勉強しなければ!
日本と中国(広州)の架け橋として活躍するマネジメントSE
IT業界にもグローバリゼーションの波が押し寄せている。中国でのオフショア開発である。
異文化コミュニケーションを最大限に楽しむことが、異国の地での重大任務を成功に導いている。
中国・広州で仕事をしています。
私の主な役割は、オフショア開発を円滑に進めるため、日本の開発チーム(CLIS)と中国の開発チーム間との連携をサポートすることです。まだ立ち上げたばかりで、試行錯誤を続けながらですが、なんと言ってもこれからを期待されている中国で、中国のメンバーと一緒に仕事ができるこの機会を楽しんでいます。

オフィスでは、私と同じプロジェクトのメンバーと、他の日本向けのプロジェクトに参画しているメンバーの数人は日本語を話しますが、その他の人とのコミュニケーションは公式には英語です。実際にはほとんどが中国の人達なので(同じフロアに約200人が働いている中、外国人は私を含めて3人。日本人は私のみ)、普段の会話は中国語(北京語や広東語)です。私もなんとか中国語で会話ができるように少しずつではありますが、ボキャブラリーを増やそうとしています。
 ↑左端が私
 外資系なので本名(中国名)の他に、仕事のときは
 皆、英語名を使用しています。
 ちなみに私は通称Marty(!?)。

広州は、中国の中でも南に位置します。香港やマカオの近くです。香港からは鉄道で約2時間、距離にして100kmほど。この文書を書いているのは6月後半ですが、昨日は気温36度、湿度90%。非常に蒸し暑いです。アパートからオフィスまで25分歩くと、それだけでシャワーを浴びたくなるくらいです。たまに日本に帰ったときに、周囲で蒸し暑い!と言っている中、私はものすごく爽やかに感じていました。

 広州のビル群の前で
また、『食は広州に在り』という言葉もあるくらいで、美味しいものもたくさんあります。ランチのときに、たまに飲茶を食べに行くことがありますが、なかなか日本にいるときには味わえないものです。

旅行ではなくその地に住んでいると、旅行で通り過ぎるだけでは見えない様々なものも見えてきます。それは、今までの常識が覆されるようなことも少なくありません。また、せっかくなので仕事だけではなく、現地に住んでいる人とも多く関わりたいと思っています。その上で、文化の違い、考え方の違いを理解したいと思います。お互いをきちんと理解すること、それが今後のビジネスを発展させる上で大切なことだと思いますし、少々大袈裟ではありますが、国同士の相互理解にも一役買いたい、なんていうことも考えています。

私はこれまでも多くの人たちと一緒にシステム開発をしてきましたが、全て日本国内かつ日本人ばかりでした。今回、日本人ではない人たちと、日本ではない地で働く機会を得て、またひとつ自分自身に新たなスキルを身に付けている、成長を実感しています。成長を実感できること、それは何よりのモチベーションです。どうせ働くなら、モチベーションを持って、楽しく働きたいものです。

 日本向け開発を行っているメンバー
香港でのプレゼンテーション初体験記
着任後、初めてのプレゼンテーション。ただでさえ緊張する中、使用言語は英語である。頭の中が真っ白になる瞬間を乗り越えて“承認”を獲得した。
私は着任前、日本の大手生損保のコールセンターを3つ構築した経験から、東南アジア及び中国のコールセンターを統括する会社の香港オフィスで勤務しています。
これまでに日本でやってきたインフラ(PBX/CTI)を香港のシステムでも採用しているため、システムに対する不安はありませんでした。しかし言葉(ビジネスは英語、日常会話は広東語)と文化の違いについては、想像すらできませんでした。

着任後、プレゼンテーションする機会をいただきました。その初体験についてレポートします。
システムに対するアプローチは日本と香港でそれほど異なるものではありません。しかし英語で議論するのには苦労します。英語でプレゼンをするのは当然初めての経験です。PowerPointを使用しましたが、日本でなら事前にスクリプト(台本)を用意はしません。しかし今回はそういうわけにはいきません。おそらくスクリプト無くしては、頭が真っ白になってしまうことでしょう・・・。作り終わったものを自分でシミュレーションしながらスクリプトを修正し、アニメーションを追加し・・・。ようやくプレゼン前日に自分ではいいなと思うレベルまでまとめられました。
プレゼン当日。久々の緊張感に包まれました。最初はスムーズに始まりましたが、相手の反応を見ながらしゃべっているとスクリプトのどこまで進んだかが一瞬わからなくなります。言葉につまると焦りにつながり、頭真っ白の悪循環。途中からアドリブも交えながら自分の言葉で説明するようにスイッチを切り替えました。
やっとプレゼン終了。ここからは事前準備ができないQ&Aコーナーです。英語がなかなか出てきません。頭がぐるぐると空回りをする中、しどろもどろで単語をつないで説明しました。
「コストはいくらですか?」と聞かれました。さすがにこの質問は予想できましたので、事前に見積もったデータをスクリーンに映します。「私の見積もりの3倍だ」と言われるものの、「私はまだこちらの環境を完全に理解していないし、また性能要件・運用要件など具体的に議論していない課題もある。そのリスクを考慮すると妥当な見積もりだ」と対抗し、最終的には“承認”をいただくことができました

 左から4人目が私です  Approved

英語で初めてのプレゼン。日本を出た時は2ヶ月でこんなことをしているとは夢にも思っていませんでした。しかし私が15年間、日本でSEとして身に付けた数々の知識と経験がなしえたものと思います。
現地の方から「伊藤さんのプレゼンが評価されたことは、日本のIT技術者の力が評価されたことだ。」とコメントいただきました。海外に出るということはそういうことだと改めて感じました。今いっしょに働いているメンバーは日本人をそれほど見たこともないでしょう。彼らにとっては、「伊藤=日本人」となるわけです。世界に出るということは、おこがましくも日本を代表しているということです。日本人が他の国々の人から愛され、慕われ、尊敬される存在になっていくために、残りの期間を精一杯がんばっていきたいと思います。

最後に、オフタイムに撮影した写真を紹介します。



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